Project/Area Number |
09771164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
前川 聡一 愛媛大学, 医学部, 助手 (50284419)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 圧環境 / ミクログリア / プロスタノイド / サイトカイレ / NO(一酸化窒素) / マイクログリア / 脳損傷 |
Research Abstract |
高圧酸素療法(HBO)は、一酸化炭素中毒、潜函病、嫌気性菌感染症、虚血性疾患等に広く用いられている。しかし、圧環境の生体への影響は良く分かっていない。 【方法】自作の変圧チャンバーを用いて実験を行った。マクロファージのエンドトキシンの反応性の変化を予備実験で確認したのちに、脳内の免疫担当細胞でマクロファージ系細胞とされるミクログリアを新生児ラットより分離培養した。アストロサイトとの混合培養後、ミクログリアを分離し実験に使用した。圧環境変化によるエンドトキシン(100nM)刺激に対する細胞反応性の変化を検討した。 圧は、1気圧をコントロールに、低圧は、0.2,0.5気圧を陰圧ポンプにより作成し、高圧は、2,3気圧を加圧ポンプにより作成した。NO,PGFl-alpha,TxB2,IL-6,TNF-alphaの産生能の変化を経時的に測定した。 【結果】高圧環境では、NOの産生能は圧負荷の程度に相関して抑制された。 【結論】圧負荷により細胞のLPSに対する反応性が変化することが確認された。高圧環境や高圧酸素療法による生体に対する影響は、自律神経などの神経生理学的影響のみならず細胞レベルでの変化もともなっておりそのメカニズムを研究することにより圧負荷による生体侵襲の治療や治療法としての適応が広がると考えられた。
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