脳虚血-再灌流がDNAと転写調節因子の結合に及ぼす影響
Project/Area Number |
09771169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
諸岡 浩明 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (70230175)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 虚血 / 再灌流 / SAPK / 虚血-再灌流 / 転写調節因子 / JNK / 体温 |
Research Abstract |
虚血-再灌流において、転写調節因子の結合を調節していると考えられている、キナーゼの一種であり、アポトーシスとの関連が注目されているStress-activated Protein Kinases(SAPK)の活性化測定を、体重250〜300gのラット腎の虚血-再灌流モデルを用いて行った。ペントバルビタール麻酔下に、マイクロクリップを用いて、左腎動静脈尿管を同時に閉塞する方法による虚血-再灌流を行った。虚血-再灌流により、SAPK Activityが亢進した。また、体温を33、35、37、39、41度と変化させたところ、高体温によりSAPK Activityが、亢進することも確認できた。しかし、虚血-再灌流時の高体温が、さらにSAPK Activityを亢進させることはなかった。高体温のよりも虚血-再灌流のストレスの方が大きいためと思われた。以上の結果を1998年のアメリカ麻酔学会にて報告を行った(Anesthesiology 89:A200,1998)。現在、高体温時のSAPK Activityにグルタチオンが及ぼす影響を、n-acetyl-L-cysteineを用いて研究している。脳虚血-再灌では、マイクロクリップを用いた両総頚動脈の一時閉塞と脱血による低血圧による脳虚血モデルにより、虚血前、10分の虚血後再灌流0分、5分、20分、60分において核抽出液と転写調節因子ATF-2の結合は、4%アクリルアミドゲルを用いたゲルシフトにおいて、対照群と比べて有意な差は見られなかった。今後も研究を継続する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)