ラット脳アセチルコリン遊離に対するプロポフォールの作用とGABA受容体との関連:微小透析法を用いた研究
Project/Area Number |
09771178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菊地 龍明 横浜市立大学, 医学部・付属病院, 助手 (70285138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 福一郎 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50028487)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 微小透析法 / アセチルコリン / プロポフォール / 前頭皮質 / 海馬 / 綿条体 / 線条体 |
Research Abstract |
中枢神経系のコリン作動性神経は覚醒リズムと密接な関係を持つ。コリン作動性神経の変化は麻酔作用の発現に重大な影響を持つと考えられるが、新しい静脈麻酔薬プロポフォールのコリン作動性神経に対する影響は不明である。 本研究では、ラット脳前頭皮質、海馬、線条体からのアセチルコリン遊離に対するプロポフォールの腹腔内投与の影響をHPLC-ECDを組み合わせた微小透析法を用いて測定した。また、プロポフォールが作用するとされるGABA_A受容体の関与を調べるために、GABA_A受容体拮抗薬ビククリンの前処置による影響を検討した。 その結果、プロポフォールは前頭皮質、海馬において著明なアセチルコリン遊離抑制作用を示したが、線条体における抑制作用は軽微であった。我々の以前の研究ではペントバルビタールは前頭皮質、海馬、線条体のすべてにおいてアセチルコリン遊離を著明に抑制したことから、プロポフォールはバルビツレートと比較して部位選択的な作用を示すことが示唆された。線条体は運動制御に重要な役割を持つことから、この結果は、麻酔覚醒後の協調運動能の回復が速いというプロポフォールの臨床的特徴と関連があると考えられた。また、海馬においてはGABA_A受容体拮抗薬ビククリンの局所投与によりアセチルコリン遊離抑制が拮抗され、海馬におけるプロポオォールのアセチルコリン遊離抑制の一部が海馬内のGABA_A受容体を介して制御されている可能性を示した。一方、前頭皮質におけるプロポフォールのアセチルコリン遊離抑制はビククリンの局所投与には影響を受けず、全身投与によってのみ有意に拮抗され、前頭皮質外のGABA_A受容体を介する制御の可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)