Project/Area Number |
09771237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
服部 智任 日本医科大学, 医学部, 講師 (60228492)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | シタラ21 / 上部尿路 / 病期診断 / 膀胱腫瘍 / 腫瘍マーカー / シフラ21-1 |
Research Abstract |
可溶性サイトケラチン19フラグメントであるシフラ21-1の尿中濃度が、膀胱腫瘍の腫瘍マーカーとして有用であることは既に報告した。そこで今回、上部尿路腫瘍の病期診断における補助診断法としてのシフラ21-1につき検討を行った。当院で経験した上部尿路腫瘍の25例(男16名、女9名、49-84歳、平均70歳)を対象とした。尿中並びに血清のシフラ21-1を測定し、表在性腫瘍(pT1以下)12例(S群)と浸潤性腫瘍13例(I群)の2群に分け検討を行った。なお有意差検定にはMann-Whitney U testを用いた。その結果,尿中シフラ値の平均±標準偏差はS群で125±149ng/ml、I群で76.9±98.5ng/ml(p=0.59)であった。同様に血清シフラ値は、S群で2.4±2.3ng/ml、I群で43.0±114ng/mlであった。(p=0.06)血清/尿中シフラ比ではS群で0.12±0.21、I群で0.93±1.44とS群が低値を示した。(p=0.04)尿中シフラ値が、腫瘍体積に相関することを以前に報告した。一方血清シフラ値は腫瘍の浸潤により上昇するものと考えられる。従って血清/尿中シフラ比は腫瘍単位体積当たりの浸潤度を反映しているものと考えられる。今回の結果でも表在性腫瘍では、血清/尿中シフラ比が、浸潤性腫瘍に比し有意に低値を示した。表在性上部尿路腫瘍を正確に診断できれば、上部尿路腫瘍に対する腎温存療法の可能性が広がる。従って血清/尿中シフラ比は表在性上部尿路腫瘍の補助診断法として有用と考えられた。
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