Project/Area Number |
09771240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
河 源 関西医科大学, 医学部, 助手 (10268344)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 精細管 / 酸性化 / アクロゾーム / 液胞型プロトンATPase / 精子細胞 / 免疫組織化学 / 免疫電顕 |
Research Abstract |
精子アクロゾームの内腔酸性化に、液胞型プロトンATPaseがどのように関与しているかについて、まず、免疫組織学的に検討した。性成熟期のS.D.ラット精巣を、PLP液にて固定、抗ウシ液胞型プロトンATPase72kDサブユニット抗体を用いて、光学顕微鏡下にstrepto-avidin-biotin法による観察をおこなった。精細管において、精祖細胞から精子に至る、さまざまな細胞群(spermatogenesis)の内、減数分裂後、初期過程にある精子細胞(early spermatid)において強く反応が認められた。その細胞内局在は、核周囲の内の一部分に特異的にみられ、染色部分の中心は、円状に欠けているのが観察された。この円状に欠けた染色部分は初期過程のアクロゾームに相当すると思われ、アクロゾームの周囲に液胞型プロトンATPaseが多く存在し、内腔の酸性化をおこなっていることが示唆された。続いて、イムノゴールド法による免疫電子顕微鏡法により、より詳細な、精子細胞内の液胞型プロトンATPaseの局在を検討した。アクロゾーム外膜上および、ゴルジ装置トランス面とアクロゾーム間に反応がみられ、光学顕微鏡下の免疫染色の結果を裏付けるものであった。すなわち、精子細胞期において、アクロゾームの形成過程とともに、液胞型プロトンATPaseが発現し、アクロゾーム内腔にプロトンが輸送され、徐々に酸性化がおこなわれているものと考えられた。次に、精細管内細胞の細胞内画分に対して、イムノプロット法による液胞型プロトンATPaseの発現の検討を試みたが、分子量に相当する特異的バンドが得られず、現在さらなる検討を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)