羊水の胎児肺発達に与える生化学的作用についての基礎的研究
Project/Area Number |
09771267
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
板倉 敦夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (70262897)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | HGF / ラット / 肺胞形成 / 肝細胞増殖因子 / 胎仔肺 / 形態形成因子 |
Research Abstract |
ラット胎仔肺培養系にてHGFの器官形成に対する作用を検討した。胎生15-20日目のラット胎仔肺細胞塊をマトリゲル内で3次元培養すると、培養24時間後には肺胞様構造が形成され、さらに肺胞内にサーファクタント様物質を分泌することが、透過型電子顕微鏡にて確認された。一方、HGFアンチセンスオリゴヌクレオチドはエレクトロポレーション法によって細胞内に導入されると、HGF蛋白の発現を抑制することが、ウエスタン・プロッティング法によって確認された。この方法でHGFの発現を抑制すると、ラット胎仔肺細胞塊による肺胞様構造の形成は阻害された。さらにこの状態に、リコンビナントHGFを添加すると、再度肺胞様構造が形成された。RT-PCR法によって胎生15-20日目のラット胎仔肺には、HGF mRNAの発現が確認されたが、胎生13,14日目では認められなかった。以上よりHGFはラット胎仔肺形成に不可欠な物質であることが判明した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)