Project/Area Number |
09771278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中塚 幹也 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (40273990)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 一酸化窒素 / 妊娠 / 妊娠中毒 / 常位胎盤早期剥離 / HELLP症候群 / 絨毛羊膜炎 / 妊娠中毒症 / アルギニン / 胎盤 / アポトーシス / ヘモグロビン / ハプトグロビン |
Research Abstract |
1. 妊婦の血中NO関連物質の測定による妊娠中毒症の発生予知や重症度評価 昨年報告した、血清NOx(NOの安定代謝産物)や、血清遊離ヘモグロビン、血清ハプトグロビンなどのNOに関与する物質の変化に加えて、血漿アルギニン値に注目して検討した。軽症妊娠中毒症では、児の出生児体重がその分娩時週数の標準体重より低値をとるほど(IUGRが強いほど)、母体血漿アルギニン値は高値をとる負の相関を示しており、胎盤を介しての胎児の消費が母体血漿アルギニン値に大きく関与していると考えられたが、重症妊娠中毒症では、これが崩れており、血漿アルギニンを基質とするNO産生機能の障害が母体血漿アルギニン値に大きく関与している可能性が高い。 2. 胎盤内のNO産生酵素の局在とapoptosis 低用量のLipopolysaccharide投与による妊娠中毒症モデル動物が報告されているが、妊娠中毒症の背景に軽度の感染が存在している可能性がある。特に妊娠中毒症に伴う重大な疾患として常位胎盤早期剥離があるが、妊娠中毒症等に伴う常位胎盤早期剥離の胎盤では、絨毛羊膜炎の胎盤と同様に誘導型のNO産生酵素が強く発現していた。絨毛細胞のapoptosisやperoxynitrite(NOとsuperoxideの反応産物)の発生も常位胎盤早期剥離、絨毛羊膜炎の胎盤の両者に共通しており、この仮説を支持する結果と考えられる。
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