Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
1. 免疫組織化学によるLA-1の発現の有無については,まだ日本ではLA-1の抗体が発売されておらず,米国メアリーランド州立大学のAurelian教授らが改良を加えたLA-1抗体を作っており,その抗体を譲り受け,以下の実験を行った. (1) 外来での生検組織標本を用いてLA-1の発現の有無を調べた.試薬として,ダコLSAB2キット/HRPを用いた.軽度異形成12例,中等度異形成12例,高度異形成6例で検索したが,生検材料のため標本が小さく充分な判定をすることができなかった. (2) そこで円錐切除術の標本を用いて再実験を行った. 円錐切除術の標本の場合,病変は必然的に生検材料よりも進行したものとなるため,軽度異形成(koilocytosisを含む)5例,中等度異形成7例,高度異形成5例,上皮内癌32例,微小浸潤癌10例,浸潤癌(非角化型)3例 計62例を対象とした.この結果,細胞の核周囲に赤褐色に染まる陽性例を認めた.これら陽性例は,高度異形成から上皮内癌の症例に多く認められたが,核内にきれいに染まるものがみられなかったこと,病変の程度と陽性率とのあいだに有意な因果関係を示せなかったことから,今後,さらに症例数を増やし再度検討していく必要がある. 2. 子宮頚部病変のFollow-upについて 追跡調査の対象となった子宮頚部病変について,さらに新しい症例についても,LA-1抗体を用いて免疫組織化学法により,LA-1発現の検出を行なう予定である. 3. 子宮頚部病変,HPV,LA-1の関連性について,さらに詳細な実験を行い検討を加えていきたい.
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