Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
1.扁平上皮癌由来の細胞株では全てにテロメレース活性が検出された.分化度や原発,転移リンパ節由来による差は認められなかった. 2.頭頸部扁平上皮癌の組織検体では,テロメレース活性は約7割で陽性であった. 3.扁平上皮癌組織は高・中分化でテロメレース陽性率が高く,低分化で低い傾向がみられた.腫瘍の大きさや臨床病期とは明らかな関連性は見出せなかった. 4.テロメレース活性と頭頸部扁平上皮癌の化学療法,放射線治療効果を比較した.NC症例では100%がテロメレース活性が陽性であったがPR(80%),CR(60%)となるに従い陽性率は低下した.抗癌剤や放射線に抵抗性のある腫瘍ほどテロメレース陽性率が高く,予後不良であることが示唆された. 耳下腺の多形腺腫やワルチン腫瘍ではテロメレース活性は検出されなかった.上顎,喉頭の乳頭腫では半数にテロメレース活性がみられ,良悪性のマーカーとしてはさらに検討する必要があると思われた.
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