Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
目的:角膜実質細胞および多核白血球が引き起こすコラーゲン分解を制御するサイトカインを検索すること。 方法:家兎角膜実質細胞および家兎末梢血中多核白血球を三次元コラーゲンゲル内で培養し,ゲル上にプラスミノーゲン(60μg/ml),種々の濃度のサイトカインを含む無血清培養液を重層して24時間培養した。サイトカインとしてはIL-1α,IL-6,TNF-α,IL-8を用いた。培養終了後,培養上清を限外濾過し加水分解産物中のヒドロキシプロリン量を測定して,コラーゲン分解活性を算出した。 結果: 1) 家兎角膜実質細胞のコラーゲン分解に対するサイトカインの作用 IL-1αは濃度依存的に角膜実質細胞のコラーゲン分解を促進しその効果は3ng/mlで最大であった。TNF-αは高濃度(100ng/ml)で作用させたときのみ角膜実質細胞のコラーゲン分解を促進した。IL-6,IL-8は角膜実質細胞のコラーゲン分解に影響を与えなかった。 2) 多核白血球のコラーゲン分解に対するサイトカインの作用 IL-1αは濃度依存的に多核白血球のコラーゲン分解を促進しその効果は30ng/mlで対照と比べて有意な差を生じた最大であった。TNF-α,IL-6,IL-8は多核白血球のコラーゲン分解能に影響を与えなかった。 結論:角膜実質細胞と多核白血球のコラーゲン分解能は異なる因子で調節されている。
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