Project/Area Number |
09771517
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
|
Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
北村 晃 東京歯大, 歯学部, 講師 (90246348)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 1998: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
|
Keywords | 骨形態計測 / 顎骨 / 小児 / 成長発育 / 骨梁 / 緻密骨 / 立体構築 |
Research Abstract |
近年歯科医療の急速な進歩に伴い、下顎枝矢状分割による顎骨の移動術など、顎骨の内部を対象とする治療が盛んに行われており、顎骨内部の立体構造を知ることは重要である。さらにこれらの治療は顎骨を中心とした顎口腔系の力学的特性を理論的に裏付けした治療が多いため、機能時の顎口腔系の力学的挙動を解明することも重要である。そこで本研究では小児顎骨の成長発育に伴う内部構造の変化について、海綿質部の骨梁形態、緻密骨の形態、下顎管の位置等を詳細に観察すると共に、内部構造の有する力学的な役割についても検討する。さらに材料力学的手法を用いて緻密骨の力学的挙動の解析に必要なデータを把握し考察する。そして成長発育に伴う顎骨の内部構造の変化について解析することを目的とする。 顎骨をポリエステル樹脂に包埋後、厚さ 500μmの硬組織非脱灰連続切片とし、軟X線写真を撮影した。そして画像解析装置により骨形態計測をおこなった。その結果、各歯牙の部位とも歯牙交換時に骨梁の密度、幅の減少が認められた。そして、永久歯が咬合線に達した後は、骨梁密度、幅の増加が認められた。このことから歯牙を介し顎骨内部に伝わる咬合力の変化に影響を受けることが示唆された。 緻密骨においては、現有設備の微小骨片強度試験器を用いて、種々の部位、方向の試験片の縦弾性係数を計測中である。採取方向、採取部位と縦弾性係数との関係、値の分布と方向依存性との関わりについて、考察中である。 今後は現有設備である極微小焦点X線CT装置を用いて内部構造を非破壊的に観察し、切片とCT像との比較、さらには3次元立体構築を行う予定である。
|