扁桃体の単一ニューロン特性及び海馬体との神経連絡に関する電気生理学的研究
Project/Area Number |
09771536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
船橋 誠 岡山大学, 歯学部, 助手 (80221555)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | Amygdala / Entorhinal cortex / Gamma Oscillation / Slice / Rat / RETROHIPPOCAMPUS |
Research Abstract |
扁桃体の単一ニューロンの電気生理学的および形態学的特性を調べるとともに,海馬体のうち特に内嗅野の深層の電気刺激に誘発される鋭波(200Hz)およびガンマ波(40-100Hz)(Funahashi and Stewart,J.Physiol.510(1)191-208,1998)と扁桃体ニューロン活動の相互関係について検討を行った。扁桃体の諸核うち外側核,基底外側核および中心核の単一ニューロンについて細胞内記録を用いて脱分極性の細胞内通電(〜1mA,200ms)に対する発火パターンを調べた結果,殆どの外側核ニューロンが一般的に見られる連続発火を示し最初の数発のスパイク間隔が短いのが特徴的であった。また,基底外側核のニューロンでは強い後電位を伴うバースト発火が多く見られ,中等度の活動電位の順応が見られた。一方,中心核ニューロンでは大部分に著しい活動電位の順応を伴うバースト発火が観察された。内嗅野の電気刺激に対する応答は外側核および基底外側核のみに見られ,これらは内嗅野の鋭波およびガンマ波を含むバースト発火に同期するもので,誘発電位にIPSPが強く見られないニューロンに多く観察された。記録終了後にニューロバイオチントレーサーを注入しておいたニューロンについては記録部位の確認を行い,また細胞体および樹上突起の形態,シナプス突起の有無による形態学的分類を行った。外側核および基底外側核ニューゴンの細胞体の直径は約15ミクロン,70%以上が錘体細胞でシナプス突起が著名に見られた。細胞形態と発火パターンとの相互関係についてはさらに検討を行う予定であり,直径が約10ミクロンと小さく,ニューロバイオチントレーサーの注入がより困難な中心核ニューロンについても更なる検討が必要とされる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)