Project/Area Number |
09771544
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大西 智和 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244247)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | fetuin / イムノグロブリン / 骨芽細胞 / Fetuin / α_2-HS糖タンパク質 / 結合蛋白質 / アフィニティーカラム |
Research Abstract |
1. 昨年度は、血清中のラットfetuin結合因子の分離、同定を行ったところ、イムノグロブリンと結合することを明らかにした。そこで、fetuin-イムノグロブリン複合体をSDS-アガロースゲル電気泳動したところ、分子量50万以上の位置にバンドが認められ、fetuinの多量体にイムノグロブリンが結合していることが示唆された。また、精製ラットイムノグロブリンにおけるfetuinとの結合部位を検討したところ、Fc部分に結合性が認められた。このことはfetuinとイムノグロブリンの結合が抗原抗体反応によるものではなく、補体とイムノグロプリンの結合におけるオプソニン効果のような免疫能増強作用がfetuinにも存在することを示唆するものである。 2. 炎症性サイトカイン(IL-1またはIL-6、TNF-α)をラット初代培養骨芽細胞に加え、[H^3]leucine及びβ-glycerophosphate含有のα-MEMにて培養した。培養液を回収し、ラットfetuinアフィニティーカラムに加え、pHを下げることでラットfetuin結合因子を採取した。そして二次元電気泳動及びオートラディオグラフィーにて、解析したところ、ハイドロキシアパタイトに親和性の認められている、オステオカルシンやオステオポンチンに相当するバンドが認められた。fetuinもハイドロキシアパタイトに結合が存在するので、ハイドロキシアパタイトを介してこれらのタンパクが結合していることが考えられる。
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