Project/Area Number |
09771551
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
坪井 美行 日本大学, 歯学部, 講師 (50246906)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | サル / 歯根膜 / 弁別課題 |
Research Abstract |
歯根膜感覚弁別課題を訓練したサルの視床後内腹側核(VPM)から単一ニューロン活動を記録し、歯根膜強度変化弁別時間と視床歯根膜駆動ニューロン(PDN)活動との関連性について検討を加えた。全部で87個の単一ニューロン活動をVPMから記録し、各ニューロンに対する入力様式、受容野特性および歯根膜刺激に対する応答特性について詳細に検索した。87個のVPMニューロンの内、顔面および口腔粘膜を含む体幹皮膚に受容野が見い出されたニューロンは41個であった。さらにその中の22個は顔面口腔領域に受容野を持っていた。顔面口腔領域に受容野を有するニューロンの内7個はPDNであった。また、歯根膜感覚弁別課題試行中にニューロン活動を変調する視床ニューロンの中には歯根膜を含む口腔粘膜、顔面口腔領域に受容野を認められないものも見い出された。また、これらPDNの内4個は歯根膜感覚弁別課題試行中に活動性を減弱した。また、歯根膜感覚入力を受けるPDNは歯根膜刺激強度増加に伴って活動性を増した。また、これらのPDNは歯根膜感覚強度変化弁別課題時間が短くなるにしたがって活動性を増していた。以上の結果から、歯根膜感入力を受ける視床ニューロンのあるものは歯根膜感覚の弁別に対し重要な働きを有する事が示唆された。さらに、本研究では歯根膜刺激を加えている最中にスパイク頻度を減弱するものが見い出されたが、これらのニューロンは本研究で用いた切歯以外の他の歯根膜から感覚入力を受けるニューロンにより抑制され、それらのニューロンの反応を際立たせる機能を有する可能性があると考えられる。しかし、現在までに記録されてたPDNの数が非常に少ないため、本研究の結果だけでは視床に存在するこれらのニューロンの性質について確定的な事は言えない。さらに、破壊実験等を加えたより詳細な研究が必要であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)