Project/Area Number |
09771600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松井 明彦 東北大, 歯学部, 助手 (20229397)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | キャスタブル・セラミックス / 純チタン / 鋳接 |
Research Abstract |
今回、純チタンとキャスタブル・セラミックスの鋳接技法を臨床応用することを目的として、キャスタブル・セラミックスと純チタンあるいは陶材との接合法について検討した.すなわち、純チタン・キャストフレームにキャスタブル・セラミックスを鋳接し、これら試験体において、セラミックス内のクラックの有無およびメタルフレーム色調の遮断性を肉眼にて観察した.また,同試験体の切断面においてセラミックスとチタンの接合状態をSEMにて観察し、組成元素の拡散状態をEDSにて分析した。さらに、純チタン面にオペーク陶材を焼付け後、キャスタブル・セラミックスを鋳接する方法、および、セラミックス鋳接後にステイニング陶材を行い、色調を改善する方法についても検討を加え、以下の結果を得た。 1.セラミックス内にクラックの観察された試験体は全くなかった。しかし、フレーム色調の遮蔽が不十分であり、オペーク陶材の使用により色調は改善された。当技法を特に前歯部に使用する場合には、何らかのオペーク処理を行う必要があると思われる。 2.接合界面においては、純チタン表層には、反応層と見られる組織が観察され、同層とキャスタブル・セラミックスあるいはオペーク陶材の接合状態は良好であったが、同層とチタンとの間で剥離が生じる傾向が見られた。 3.ステイニング陶材を用いると,焼成時にセラミックス体内でクラックが生じる傾向が見られ、同処理については、さらに検討を加える必要がある。 4.当技法を使用するにあたり、チタン表面における反応層が緊密な接合を妨げる傾向が見られ、同層を可及的に少なくする必要がある。さらに検討を要するが、当技法が臨床応用可能であることが示唆された。
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