Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
トリレンジイソシアネート(TDI)の象牙質接着性について検討を行った. まず,前年度の研究で試作した接着剤を使用して象牙質接着試験を行った.接着剤はTDIとHEMAをモル比で1:1,希釈材としてGlycidyl Methacrylate(GMA)をTDI-HEMAに重量比で1:1になるよう配合し,光増感剤としてCamphorquinone(CQ),還元剤としてDimethylaminoethyl Methacrylate(DMAEMA)を重量比0.5%添加した.接着試験は牛歯象牙質を用い,被着面は#600の耐水研磨紙で仕上げ,厚さ90μmのテープで直径4mmの接着面積を規定した. 接着面をリン酸処理後ボンディング剤を塗布し,1分間光照射を行った.次にコンポジットレジンを接着し37℃蒸留水中に24時間保存した.引張接着試験は,対照として,シングルボンド(3M社)を用い5試料づつ行った,その結果,シングルボンドでは,接着力が9.2Mpaであったが,試作ボンディング剤では,ウェットテックニックで4.9Mpa,ドライ状態では2.6Mpaと小さな値となった.接着破断面を電子顕微鏡で観察すると,シングルボンドでは,象牙質内での凝集破壊であったが,試作ボンディング剤では,いずれも象牙質とボンディング剤との間の界面破壊であった.水中浸漬3ヶ月後の接着試験では,何れの接着システムも若干接着強さが低下したが,有意な差は認められなかった. 今後,接着モノマーの再検討を行い,象牙質内への浸透性を改善する必要があると思われた.
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