Project/Area Number |
09771645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
小杉 禎久 昭和大, 歯学部, 助手 (00255879)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 歯周病 / risk factor / 喫煙 / 酵素活性 / デブライドメント |
Research Abstract |
歯周病の発症や進行に喫煙が多大な影響を及ぼしていることが近年明かとなり、歯周病に関与するrisk factorの研究においては、その危険度(odds ratio)は他の因子と比較すると高い値を示すことが知られている。 そこで、本研究は、喫煙が歯周組織の組織再生に対しどのような影響を与えるのかを検討する目的で行っているものである。歯周組織の炎症には様々な細菌が深く関与しているが、市販の酵素判定キット(ペリオチェック、サンスター社)を用いデブライドメントを行った歯周ポケット内の細菌酵素活性を喫煙者と非喫煙者のそれぞれの群で比較し、さらに臨床的評価を加え検討している。 実験は、4mm以上の歯周ポケットを有する単根歯の1部位を対象とし、デブライドメント(歯周ポケット掻爬)前に酵素活性測定を行い陽性であることを確認した。そして、デブライドメント施行1週間後にその活性が陰性、すなわち歯周ポケット内の歯周病原菌の活性が低く検出されないことを確認し、さらに喫煙群・非喫煙群において4・8・12・16週ごとに酵素活性と歯周ポケット深さ等の臨床的変化を調査中である。 現在、調査中の対象数(n数)が少ないため統計学的な検討は、n数を増やした状態で次年度も引き続き行う予定であるが、現在までの傾向としては、喫煙群は非喫煙群と比較し臨床的診査項目は実験開始時と変化が少なく、比較的早期に酵素活性が陽性に戻る傾向があるように思われる。このことから、喫煙は歯周組織の再生の遅延に関与していると思われ、さらに調査検討する必要がある。
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