Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
研究代表者はこれまでに国産のオリンパスキャスタブルセラミックス(OCC)を用いて,さまざまな表面性状における機械的性質について検討してきた.その結果,前歯部適応に必要な場合の多い表面彩色(ステイニング)を施すと特異的に曲げ強度が低下することが明らかになった.しかし,強度低下の原因の詳細は明らかでない.また,国内外の関連する研究ではステイニングに着目しその強度の低下を報告したものはないのが現状である.平成7年度科学研究費補助金奨励(A)においてオールセラミックス破壊強度試験用治具を製作し,臨床歯冠形態におけるOCCクラウンの強度の予備的研究を行い,破壊強度の低下傾向が確認されたため平成9,10年度にかけて引き続き検討を行った.その結果OCCクラウンは従来型築成用ポーセレンジャケットクラウンより破壊強度が大きく,セラプラチンクラウンよりも小さかった. さらに,本年度は他のオールセラミックスシステム(1.YataCasmic,2.Crys-Csra,3.IPS-Empress,4.新型パウダーOCC)を本研究で用いている統一形状の棒状試験片に製作し,旧型OCCと同様,さまざまな表面性状(表面粗さ(Ra,Rmax),鏡面光沢度(Gs(60゚))における機械的性質(3点曲げ試験(JIS規格R1606に準じて))の測定を行なった.各種オールセラミックスシステムの結果は異なり,同じ傾向を示すものはなかった.製作法や組成,結晶構造がそれぞれ違うためと考えられるが,さらに検討を行っていく予定である.
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