Project/Area Number |
09771732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
野本 理恵 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20180789)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | コンポジットレジン / 光重合 / 重合収縮応力 / 光強度 / 光重合レジン / 重合 / 重合収縮 |
Research Abstract |
重合収縮力測定装置を作製し、光重合コンポジットレジンの重合収縮力を経時的に測定して、重合収縮力に及ぼす光強度の影響を調べた。直径4mm、深さ2mmあるいは3mmの塩化ビニル製模擬窩洞を形成し、窩洞底部にひずみゲージ式変換器の検出部がくるように設定した。窩洞壁には光重合ボンディング剤を、窩洞底部の検出部には金属-レジン接着剤を塗布し、市販の光重合コンポジットレジンを充填して、異なる強度の光を照射し、光照射開始から照射終了後数分間まで経時的に収縮力を測定した。光強度は光量計を用いてエネルギー量で測定し、窩洞表面に照射口を接したときに得られる光強度を基準として、照射距離を変化させて光強度を減じた。基準の光強度の光を重合収縮力がほぼ一定になるまで照射すると、深さ2mmの窩洞では、重合収縮力は照射開始と同時に発現し始め、照射開始から30秒までは急激に増加したが、その後は緩やかに増加し、2分後、重合収縮力がほぼ一定になった。光照射をやめると応力緩和により収縮力はすぐに減少し始め、時間とともに小さくなった。重合収縮力が一定になる前に光照射をやめても、収縮力は減少し始め増加することはなかった。弱い光強度の光を照射してもこの傾向は変わらなかった。また、一定になった重合収縮力の大きさは照射した光の強度にかかわらず同程度であった。深さ3mmの窩洞では、照射時間が長くなるにしたがい収縮力は増大したが、基準の光を5分間以上照射しても重合収縮力が一定にならなず、架橋し続けていることが示唆された。総照射エネルギー量(光強度と照射時間の積)を一定にして光照射した際に生じた最大重合収縮力を比較すると、強い強度の光を短い時間照射した方が最大収縮力は小さかった。この結果から強い強度の光を照射することによって、レジンのフローが起きる前に架橋構造を形成させると重合収縮力が軽減することが示唆された。
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