Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
1. 低濃度フッ素イオン測定のためのフローインジェクション装置の導入と精度管理を行った。 2. 茶の飲用(ヒト)による血清中フッ素(F)濃度およびアルミニウム(Al)濃度の変化 (1) 緑茶4gを200ml蒸留水にて80℃5分間浸出した。2倍希釈した浸出液200mlを飲用した。 (2) (1)の茶浸出液中のF濃度をフッ化物イオン電極法により測定した結果1.1ppmであった。また茶浸出液を密閉テフロン容器を利用したマイクロウェーブ湿式灰化法にて前処理後,8キノリノールを利用したHPLC法によりAl濃度を測定した結果437ppbであった。 (3) (1)飲用前後の血清中F濃度およびAl濃度は下記となった。 F濃度 飲用前 39ppb 飲用後30分 52ppb Al濃度 飲用前 10.9ppb 飲用後30分 6.2ppb (4) この結果,茶飲用後の血清中F濃度は上昇し,Al濃度は減少することが明らかになった。 3. Al排泄におけるFの影響について (1) 2.の結果等から,茶の飲用により茶中FがAlの排泄を促進するという仮説を立案し,FおよびAl経口投与後の尿中Al濃度についてラットでの予備実験を実施した。結果は(2)以下に示す。 (2) F1mmol/Al0mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 580ppb (3) F1mmol/Al1mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 425ppb (4) F0mmol/Al1mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 76ppb (5) この結果,FはAlの排泄を促進し,Fの単独投与時も尿中Alが増大する可能性が示唆され,今後さらに動物実験の例数を増やし,検討考察をすすめる予定である。
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