Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
Capnocytophaga属には3菌種が知られていたが,我々は性質の異なる2新種を同定した。本属の細菌による敗血症の報告は増えており,その治療には抗菌剤が使用される。しかし,抗菌剤感受性については属レベルでの報告のみである。本研究は,2新種を含めた種レベルでの抗菌剤感受性試験を行い,種間の比較を行うことを目的とした。前年度の対象菌株,試験用培地と抗菌剤の選定,そして播種用菌液の調整のための予備実験をもとにして,今年度は対象菌株の最小発育阻止濃度(MIC)を求め,実験を全て終了した。 Capnocytophaga属の標準菌株5株,臨床分離株7株について,GAM brothを試験用培地として,作用機序が異なる抗菌剤に対する感受性試験を行ったところ,セフェム系とキノロン系の抗菌剤について種による差が認められた。すなわち2新種ともに第2,第3世代セファロスポリン系抗菌剤に対する感受性が他の種よりも低かった。また,2新種のうちC.haemolyticaはキノロン系の抗菌剤に対して他の種よりも耐性傾向が見られた。個々の種に対して最も感受性がみられた抗菌剤とそのMICは以下のとおりである:C.haemolytica,ペニシリンG(MIC,0.25〜1μg/ml);C.granulosa,ペニシリンG,オフロキサシン(MICs,0.125μg/ml)。
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