疫学的評価方法を用いた不正咬合の人類学的特徴に関する研究
Project/Area Number |
09771856
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
加藤 泰裕 (加藤 恭裕) 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (40264999)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 不正咬合 / 疫学 / DAI |
Research Abstract |
これまでに用いられてきた不正咬合の疫学的評価法は、歯列咬合状態について形態・機能(歯牙の排列、咬合状態)的視点のみから数量化が試みられてきた。そこで、Dental Aesthetic Index(DAI)ならびにIndex of Orthodontic Treatment Need(IOTN)の日本における有用性について検討を行い、歯列咬合状態について形態・機能的および審美的側面の両方から評価を試みこれについて検討してきた。 しかし,実際に不正咬合に対する治療を決定するのは患者自身であり,患者もしくはその保護者の歯列審美感覚が少なからず影響するものと考えられる。そこで,歯列審美性について比較的関心が高いと考えられる歯科衛生士学校の女子学生ならびに歯学部学生を対象として歯列に対する自己評価と不正咬合の疫学的評価法による評価結果とを比較することにより,歯列審美性に関する自己評価について検討を行った。全体の52%のものが歯科医師による判定と一致した評価をしている反面,歯科医師により「要治療」と判定された16名のうち10名は自己の歯列を「治療必要なし」と評価していた。歯列の自己評価では,歯科医師による判定との間に相関は認めらるものの,必ずしも自己の歯列に対する評価と一致していないことが明らかとなった。自己の歯列に対する評価には個人差が認められたことから,不正咬合に関しては客観的な指標による評価を行う必要性があると同時に,自己の歯列に対する評価をも考慮する必要があると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)