創薬を目的とした有用な薬理活性物質の探索及びその応用開発研究
Project/Area Number |
09771892
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松永 公浩 東北大学, 薬学部, 助手 (90222306)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | アクトミオシンATPase / goniodomin A / AMBED / eudistomin M / amphidinolide B / アクチン / ミオシン / Ca2+ 感受性 / 強制水泳試験 / 抗うつ活性物質 / 血管収縮 / N-lignoceriy triptamine / 海洋微生物 / 殺細胞活性 / アポトーシス |
Research Abstract |
筋収縮蛋白質の構造と機能の関係を解明する研究の一環として、種々の海洋天然物のアクトミオシンATPaseに対する作用のスクリーニングを行った。その結果、顕著なアクトミオシンATPase活性化作用が認められたgoniodomin A、AMBED、eudistomin Mおよびamphidinolide BのアクトミオシンATPAseに対する作用を詳細に検討した。goniodomin Aは心室筋のアクトミオシンATPaseを顕著に活性化したが心房筋のアクトミオシンATPaseに対しては抑制作用が認められたことから心房筋および心室筋のアクトミオシンATPaseにおいて異なった作用を示すことが明らかになった。この作用の違いは心室筋と心房筋でミオシンの構造の違いを反映していると考えられ、非常に興味深い。AMBEDはミオシンおよび再構成アクトミオシンのATPaseを直接活性化することなしに、カルシウムに対する反応性を増大させることによりアクトミオシンATPaseを活性化し、ミオシンBの超沈殿活性を増大することが明らかとなった。eudistomin Mは骨格筋収縮系においてトロポニン-トロポミオシン系に作用することにより、筋収縮系のカルシウム感受性を増大することによってアクトミオシンATPaseを活性化し、筋収縮を促進することを明かにした。eudistomin Mは天然界から最初のカルシウムセンシタイザーとして注目される。amphidinolide Bはアクチンとミオシンの相互作用を直接活性化するだけではなく、トロポニン-トロポミオシン系に作用してカルシウム感受性を増大させることにより、アクトミオシンのATPaseを活性化し、その結果、天然アクトミオシシの超沈殿活性の増大、およびスキンドファイバーの収縮の増大を引き起こすことが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)