Project/Area Number |
09771894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
川手 智彦 千葉大学, 薬学部, 助手 (50195111)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | マンニッヒ反応 / 光学活性アミン / 不斉アルキル化 / イミン / キラルルイス酸 / イットリビウムトリフレート / キラルビナフチルジアミド / ケテンシリルアセタール / 不斉Pictet-Spengler反応 / β-カルボリン / ニトロン / 不斉補助基 / α-ナフチルエチルアミン |
Research Abstract |
1) 不斉Pictet-Spengler反応の開発と天然物合成への応用 イミンへの炭素求核種の不斉付加反応として、キラルルイス酸を用いるPictet-Spengler反応による、1-置換-1,2,3,4-テトラヒドロ-β-カルボリンのエナンチオ選択的不斉合成法を検討し、触媒反応への展開を試みた。 2) 分子陽不斉アルキル化反応 平成9年度までに得られた知見を基に、炭素求核種の分子間不斉付加反応による光学活性アミンの合成を検討する。 (1)ジアステレオ選択的反応における不斉補助基ならびに基質構遣の立体選択性に及ぼす効果の検討をした。 (2)キラル触媒を用いたアキラルなイミンに対するエナンチオ選択的反応の検討をした。 3) 更に光学活性アミンの不斉合成の展開としてイミンの不斉アルキル化反応、不斉マンニッヒ反応を検討した。 即ち、-種々の光学活性ビナフチルジアミン誘導体の不斉配位子と種々の中心金属Sc(OTf)_3Yb(OTf)_3,Hf(OTf)_4,Sm(OTf)_3より得られるキラルルイス酸触媒を検討し、1-ナフトアルデヒドと2-アミノフェノールから得られるイミンとケテンシリルアセタールとのマンニッヒ反応に及ぼす効果を検討した。 キラル配位子として、ビナフチルジアミンのベンゾイル誘導体4、4のN-メチル体5、5の還元により得られるアミン6、ビナフチルジアミンとイソシアネートから合成したウレア誘導体7を用いた。その結果、光学活性なイソシアネートより得られたウレア誘導体より調製したキラルルイス酸がエナンチオ選択性を示すことが分かった。また、中心金属は、より嵩高いα-ナフチル置換基を持つリガンドを用いると、選択性は44%eeにまで向上した。
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