Project/Area Number |
09771983
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長田 茂宏 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (40263305)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 遺伝子発現調節 / 転写調節因子 / 転写抑制因子 / サイレンサー / DNA結合 / GST-P / nuclear factor 1 / 腫瘍マーカー / シスエレメント |
Research Abstract |
胎盤型グルタチオントランスフェラーゼ(GST-P)は肝化学発癌過程に発現が上昇する腫瘍マーカーである。GST-P遺伝子に存在する発現を負に制御するサイレンサーに結合する因子の中で、最も重要な因子としてnuclear factor 1(NF1)を同定している。ファミリーを形成しているNF1は4種類の遺伝子(NF1-A,NF1-B,NF1-C,NF1-X)にコードされている。これまでに我々はラットNF1-Aの転写抑制領域を同定している。ヒトNF1-CとNF1-Xにおいては転写活性化領域の存在が報告されているが、NF1-Bの転写制御機能は不明である。特定の種属からNF1ファミリーのすべてのcDNAを単離し、発現や機能を解析した報告はない。そこで、NF1ファミリーの機能の違いを調べるために、ラットNF1ファミリーcDNAの単離および機能解析を行った。 NF1ファミリーcDNAの単離を行い、ラットの各組織における発現状態を調べた。すべてのNF1は様々な組織に普遍的に発現していた。NF1-Bについては、3種類のスプライシングアイソフォームを単離した。その中で、調べたすべての組織においてNF1-B3が最も多く発現していた。DNA結合性に関しては、ゲルシフト法により解析した。その結果、NF1ファミリーの結合認識配列に違いはなかったが、NF1-AとNF1-XのDNA合性はNF1-BとNF1-Cよりも高いことが示された。また、NF1-Bの転写制御領域の解析を行った結果、C末端領域に転写活性化領域の存在が明らかとなった。この転写活性化領域はminimum promoterに対しては活性化作用を示したが、GST-P遺伝子のプロモーターに対しては正に作用しなかった。これらのことより、NF1の転写調節機能はアイソフォームにより異なるだけでなく、プロモーターによって作用が異なることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)