Project/Area Number |
09771988
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
國安 明彦 熊本大学, 薬学部, 教務員 (90241348)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 興奮収縮連関 / 光アフィニティラベル法 / Ca放出チャンネル / 骨格筋 / 光アフィニティラベル / 筋収縮 / カルシウムチャンネル / ペプチド合成 |
Research Abstract |
骨格筋興奮収縮連関・機能共役領域である骨格筋DHP受容体II-IIIループの領域に光ラベル基を導入した光感受性機能領域ペプチドの合成検討を行った。昨年は目的ペプチドN末端にCysを導入し、光感受性試薬マレイミド型ベンゾフェノンをカップリングしようとしたが、精製がうまくいかなかった。そこで当初の計画に立ち戻り、Fmoc-Bpaを用いてペプチド内に光ラベル基を導入することにした。こちらは合成と精製が順調に進み、解析に供する目処がついた。また、光ラベルペプチドを効率良く精製し、かつ微量で解析できる一般的手法の開発を行い、ほぼ確立した(投稿準備中)。なお、ごく最近、遺伝子工学的解析によって骨格筋リアノジン受容体上のDHP受容体相互作用部位の同定について、2つの研究グループから報告がなされた。したがって、有機化学・生化学的手法を駆使する本研究の結果を、遺伝子での結果と対比させることによって、目的とする相互作用部位についての総合的な解釈ができると考えている 一方、昨年に引き続き、先に我々が見いだした骨格筋リアノジン受容体を特異的に活性化する新規サソリ毒について、モジュレーター分子を介する活性化機構のより詳細な解析を行った。その結果、このモジュレータ分子が、リアノジン受容体と複合体を形成していると報告されているトリアジンである可能性が極めて高いことが明らかとなった。さらに、東北大・薬・大泉教授らのとの共同研究で、このトリアジンが骨格筋リアノジン受容体を抑制的に調節していること(Biochemistry,1998)を明らかにし、この結果を踏まえて検討した結果、本サソリ毒は、このトリアジンによるチャンネル抑制効果を解除する(Biochem.J.,印刷中)という興味深い結果を得た。
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