細胞選択的遺伝子導入を可能にするペプチド性核酸キャリアーの構築
Project/Area Number |
09772027
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医薬分子機能学
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
新留 琢郎 長崎大学, 工学部, 助手 (20264210)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / 肝細胞 / ペプチド / ガラクトース |
Research Abstract |
現在、外来遺伝子を細胞内に導入し、先天性疾患およびガン、エイズといった難病を治療する遺伝子治療が注目を浴びているが、その安全性や導入効率に問題が残されている。これまで、我々は合成ペプチドを核酸キャリアーとして用いた遺伝子導入法についてその有効性を示してきたが、本研究では安全かつ高効率な遺伝子導入を可能にする細胞選択的な遺伝子を示してきたが、本研究では安全かつ高効率な遺伝子導入を可能にする細胞選択的な遺伝子導入法を構築することを目的とした。今回は肝細胞表面にガラクトースレセプターが存在することに注目し、ガラクトース修飾ペプチドを用いた肝細胞特異的遺伝子導入について検討した。まず、ペプチド1分子あたり1〜4個のガラクトース残基を導入したペプチドを設計合成し、これらのヒト肝ガン由来株化細胞への遺伝子導入能を評価した。その結果、修飾したガラクトースの数が多いほど高い導入効率を示し、また、アシアロフェチュインによりその効率は阻害されたことから、この導入は細胞表面のアシアログリコプロテインレセプターを介していることを確認できた。また、取り込まれた遺伝子の細胞内での移行経路を様々な細胞内輸送に対する阻害剤を用いて検討した結果、糖修飾したペプチドを用いた場合、クラスリン依存的なエンドサイトーシス経路で細胞内へ取り込まれ、また、初期エンドソームや後期エンドソームから細胞質へ移行していることを明らかにした。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)