癌性細胞接着因子の活性発現調節因子であるヘパリン、ヘパラン硫酸の構造と機能の解析
Project/Area Number |
09772034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医薬分子機能学
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山田 修平 神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (70240017)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ヘパリン / ヘパラン硫酸 / 硫酸化オリゴ糖 / アンジオモデュリン / TAF / 血管新生 / 硫酸化グリコサミノグリカン / ^1H NMR |
Research Abstract |
癌性細胞接着因子アンジオモデュリンの持つ血管新生促進活性は、ヘパリン(Hep)との相互作用によって阻害されることが証明されているが、そのHepの活性に必要な糖鎖上の微細修飾構造は不明である。構造と活性の相関関係を明らかにするためには、構造が明確に分かったオリゴ糖が必要である。ブタ小腸粘膜由来のHepをヘパリナーゼで徹底消化し、ゲルろ過によって得た八糖画分について構造解析し、その結果、新規の硫酸化八糖の構造を明らかにすることができた。また、オリゴ糖を調製する過程において、Hepオリゴ糖の構造の異性化反応が起こりうることを明らかにした。さらに、ブタ小腸粘膜由来のHep中に混入していたデルマタン硫酸から新規の硫酸化オリゴ糖を単離し、その構造を明らかにした。これらの研究成果はそれぞれ論文として報告した。アンジオモデュリンと種々のHep/ヘパラン硫酸(HS)との直接の結合についても調べた。^3Hで放射標識したHep/HSについて、ニトロセルロース膜を用いた結合実験を行い、アンジオモデュリンとの相互作用に必要な硫酸化修飾構造に関する情報を得た。さらに、培養細胞をもちいて、実際にアンジオモデュリンが血管新生促進活性を示す際におけるHep/HSの関与についても調べた。血管新生とアンジオモデュリンとの関連が知られている細胞(ヒト臍帯由来ECV304細胞)を培養し、ECV304細胞の細胞表面あるいは細胞外マトリックス中にHSが存在することを証明し、その構成二糖組成を決定した。また、ECV304細胞の培地中に種々のHcp/HSを添加して細胞の血管様構造の形成能への影響を顕微鏡下で観察した。上述の結合実験で得られたアンジオモデュリンとの相互作用に必要なHep/HSの硫酸化修飾構造の特徴は、ECV304細胞の血管様構造の形成を阻害するHep/HSの構造の特徴と類似していた。これらの研究成果の一部は学会で報告し、現在論文を作成中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)