医療被曝大幅低減撮影手法ー同位相グリッドレスおよびグリッド撮影法(GLG)-
Project/Area Number |
09772039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小縣 裕二 大阪大学, 医学部, 助手 (60281127)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | GLG法 / 被曝線量 / 散乱X線 / 後処理 / CR |
Research Abstract |
〔背景〕これまで、医療被曝を大幅に低減できる撮影法(GLG法)を提案し、従来法の1/3まで線量を低減して撮影しても「全体に見やすく、従来法で撮影した画像と比較しても極端な画質の劣化はない。末梢の血管の走行も十分に観察でき、特に問題はない」との放射線科医の評価を得て、GLG法の有用性を示してきた。 〔目的〕今回、さらなる線量の低減と画質の改善を目指し、(1)GLG法に用いる散乱線除去用グリッド(以下グリッド)(2)撮影条件(3)線量の3点について検討した。 〔結果〕(1)GLG法の特徴を最大限いかすには、市販のグリッドでは不十分で、高密度、低グリッド比(厚さが薄く低露出倍数)のGLG用グリッドを特別に制作を依頼し入手した。このグリッドの最大の特徴は、同程度の散乱線除去効果を有する市販のグリッドに比較して厚さが約17%薄いことである。これにより後面像の拡大を押さえることができ鮮鋭度が向上した。 (2)GLG像は撮影電圧に非常に影響を受け、コントラストが変化する。このグリッドを使用する場合、撮影電圧は100kV程度で撮影した場合、全体および細部において、従来法に匹敵するコントラストを有することがわかった。 (3)これらの条件で撮影した場合、画像の粒状を中心に評価した場合、従来法の1/5程度まで線量を低減しても、従来法で撮影された画像と同程度の粒状であることがわかった。 〔課題〕GLG法は線量を大幅に低減してもコントラスト、粒状については画質の低下は認められないが、鮮鋭度にわずかな劣化が認められる。現在、臨床応用に向け、この部分の改良を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)