トリグリセリドの上昇を伴う低HDLコレステロール血症の原因遺伝子の解析
Project/Area Number |
09772047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柳 久子 筑波大学, 社会医学系, 講師 (10241811)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 低HDL血症 / 高トリグリセリド血症 / リポ蛋白リパーゼ / 多型 / 生活習慣病 / 遺伝子 / 動脈硬化 / 高脂血症 / リポタンパクリパーゼ / 遺伝子多型 / トリグリヤリド / HDL-コレステロール / 遺伝素因 |
Research Abstract |
小児生活習慣病予防検診を受診した小中学生約500名を対象として、早朝空腹時の血清脂質値およびリポ蛋白リパーゼ(LPL)の蛋白量とLPL Ser447Stop多型との関連を検討した。その結果、以下の結果を得た。(1)LPL Ser447Stop多型を有する者の頻度は約22%であった。(2)LPL Ser447Stop多型を有する者は、有さない者と比較して、血清TG値が有意に低く、HDL-C値が有意に高かった。このことより、LPL Ser447Stop多型は、抗動脈硬化的に作用する多型であることが、示唆された。(3)LPL Ser447Stop多型を有する者は、有さない者と比較して、Eliza法で測定したLPLの蛋白量が有意に多かった。また、LPL Ser447Stop多型を有さない者では、LPL蛋白量は総コレステロール値(TC)およびLDL-Cと有意の正相関を示したのに対し、LPLSer447Stop多型を有する者では、相関を認めなかった。一般に、運動療法による脂質代謝改善効果は、LPL活性の上昇によりもたらされることが知られている。LPL Ser447Stop多型により、LPL蛋白量と血清脂質値の相関に違いがみられたことより、運動療法による脂質代謝改善効果が両者で異なることが考えられる。今後の研究では、この点を明らかにしたいと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)