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食道癌患者のQOLに関する検討

Research Project

Project/Area Number 09772094
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Nursing
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

升谷 英子 (大谷 英子)  大阪大学, 医学部, 助手 (70213759)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords食道癌 / QOL / 食事摂取
Research Abstract

食道癌患者の術後早期の食事摂取上の問題とそれに関わる心理的問題を明らかにするために以下の研究を行った。1) 平成9年度:プレ調査として一般的な癌患者のQOLの枠組みを参考に,食道癌患者の枠組みを仮説設定し,7名の患者に入院時から退院後1カ月の中で4回面接を行った。内容は,主に不安を中心とした心理状態の把握,栄養上の問題,また患者が期待する術後の状態と社会生活の中でのギャップ,日常生活の満足度などである。退院後1カ月の状態では,手術前に思い描いた期待する姿とギャップがあるという発言が多かった。満足度の低い者は,術後の症状だけでなく50代〜60代の男性が多いことから社会復帰,経済的な不安の声も強かった。また食事摂取では,おいしく食べれないつらさや,また食事を作るのに微妙なさじ加減が難しく苦労しているといった訴えなどであった。
2) 平成10年度:面接結果をもとに食事に関する訴えについて術後1年未満の食道癌患者および胃癌,膵臓癌患者85名にアンケード調査を行い,食道癌術後患者と他の疾患との距離関係をコレスポンデンス分析により分析した。その結果,食事に対する訴えは,食道癌と胃癌の全摘,胃癌の噴門側切除術の患者の距離が近く訴えが多かった。とくに食事量が減少している患者は,おいしさや臭い,のどごしや歯ごたえに対する満足も低下しているだけでなく,もっと食べなくてはという義務感,作ってもらう人への遠慮,食材をそろえる大変さなど,複合的な訴えが絡んでいることがわかった。多くはそれなりに適応していたが,少数ながら医師に相談もできず家族とともに苦しんでいる症例も認めた。面接の中でこれらの食事摂取に関する訴えは,その内容から再発や病気に関するものより医師に訴えづらく,患者や家族の中で解決しようと努力していることがわかった。また,希望者に家庭での栄養摂取調査を行った。栄養調査の方法は,3日間の食事をカメラでの撮影とともに計量して記載するという方法を用いた。食事摂取調査は食道癌を含む7名であった。希望者は疾病にかかわらず退院後10ヶ月で平均1900kcal程度摂取しており,現在の活動状況からは少ないとは言えず,食事摂取に努力していた。しかし食べれていても,その訴えは様々で,体重が減っていくこと,おいしく食べれない,時間がかかることや下痢などのため社会生活(仕事)に影響を及ぼすなど心理面や社会生活面にも影響を及ぼし,家族もともに影響されていた。医療者へのニードとしては,現状のままでよいとする人は27.4%にとどまり,医師の詳しい説明(46.8%)についで,看護婦・栄養士などの相談機関(32.3%),患者会(29.0%)などのサポートを求めていた。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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