「ボディ・イメージの障害」のメカニズムとその看護介入に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09772111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
藤崎 郁 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (30285358)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | ボディ・イメージ / 身体像 / ボディ・イメージの混乱 / 看護 / 看護診断 / 自己概念 |
Research Abstract |
「ボディ・イメージの障害」のメカニズムとその看護介入に関する基礎的研究 -疾病に起因する身体的変化に伴って起こるボディ・イメージの変化とその障害 本研究では、ボデイ・イメージの障害に陥りやすいとされる疾患や手術を経験した患者12名のインタビュー調査を終了し、そのインタビューの逐語訳を質的に分析すると同時に、ボディ・イメージに関する351件の和文献の内容分析を行って、現行の看護介入の方向性を検討した。 インタビュー調査の結果より、患者の示す否定的な反応が、ボディ・イメージの障害の症状・徴候であるのか、それとも疾病や手術といったある種日常性からの逸脱と変化に惹起される「不安」や身体的喪失に伴う「悲嘆反応」、あるいは危機的状況で起こる「心理的防衛機制」などの心理的問題の現れであるのかの鑑別が非常に難しいということが具体的に明らかになった。その理由として、(1)これらの反応が「ボディ・イメージの障害」の症状・徴候とかなり重複していること、(2)これらの心理的反応が、患者自身にとってすべて分離不可能なひとつの心的状態として経験されていること、(3)これらの心理的問題の帰結過程がすべて非常に個別的なものであり、時期や段階といったプロセスによって捉えることのできないものであること、という3点が挙げられた。 一方、和文献の内容分析の結果、身体の変化に伴って自然に起こるボディ・イメージの変化と援助の必要なボディ・イメージの障害の状態とが未だ明確に区別して定義づけられておらず、したがってその介入方法も具体的にはほとんどその有効性・妥当性が検証されていないということが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)