水泳のインターバルトレーニングにおける泳速度と休息時間の変化に伴う生理学的応答
Project/Area Number |
09780065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
若吉 浩二 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (30191729)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 水泳 / インターバルトレーニング / 血中乳酸濃度 / コーティング |
Research Abstract |
本研究の目的は、インターバルトレーニングにおける泳速度と休息時間の変化に伴う生理学的応答を調査し、コーチングに活用されうるその方法論について検討を加えるものである。 泳距離50m,100mおよび200mにおけるインターバルトレーニングにおいて、無酸素性作業閾値(AT)レベルよりも高い各負荷泳速度の血中乳酸濃度を休息時間別に比較した結果、血中乳酸濃度は、休息時間の短縮に伴って有意に増加した。これは、水泳のインターバルトレーニングを、ある目的に応じてプログラムするためには、運動と運動との間の休息時間の設定が重要であることを示唆するものである。ATレベルの泳速度は、乳酸の産生と除去による動的な平衡状態が保持されている運動強度であるから、その泳速度での血中乳酸濃度は、最大乳酸定常値とほぼ等しい関係にあるといえる。しかしながら、ある程度長い休息時間の場合、血中乳酸濃度は、ATレベルよりも低値を示した。これは、必然的にATP-CP系や解糖系による無酸素性エネルギーも供給され、乳酸の蓄積が生じることになるが、それぞれに設定された休息時間の長さによって、乳酸の産生と除去の動的な平衡状態が保たれたことになる。これらの結果から、泳速度と休息時間の組み合わせでは、運動の繰り返しにより疲労困憊に至る、または疲労困憊に至らないインターバルトレーニングがあることが判明した。さらに、これらの関係から、インターバルトレーニング疲労性閾値(Interval training fatigue threshold)の存在が明らかとなり、この閾値をトレーニングプログラムの作成に応用することで、効率のよりトレーニング処方が可能となると推察される。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)