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含水スポンジによる身体冷却が暑熱環境下走行時の体温調節機能に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 09780070
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 体育学
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

石井 好二郎  北海道大学, 教育学部, 講師 (30243520)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords暑熱環境 / ランニング / 身体冷却 / 発汗量 / 飲水量 / 性差 / 血中乳酸 / 体温 / 給水量
Research Abstract

本研究は男子と比較し発汗量が少ないことが報告されている女性にも,暑熱環境下走行時に水を含ませたスポンジで顔面および頭部を拭くことにより,発汗や体温上昇および飲水量を抑制できるか否か,また生体への負担度を軽減できるかどうかを明らかにすることを目的として行われた.
大学女子陸上長距離選手を被検者とした.被検者は室温30℃,相対湿度60%に調整された人工気候室内に設置されたトレッドミル上で60%V02maxに相当するランニングを120分間持続した.ランニングの20分毎に給水(水温13℃)および水温13℃に保たれたスポンジにより頭部を拭き冷却することとした.またコントロール実験ではスポンジでの身体冷却は行わなかった.
昨年度実施した男子の結果では,スポンジ使用により発汗量は有意に低下したが,女子では認められなかった.元来,発汗効率のよい女子では発汗量はもう変化しなかったものと考えられた.逆にスポンジ使用による給水量の減少は女子にのみに認められた.男子はスポンジの有無にかかわらず,女子より有意に多くの量を給水しており,必要以上に給水をしていることが考えられ,胃内の水分残留量が多いものと思われた.走行後の血中乳酸濃度には有意ではないが,抑制を示唆するデータが得られた.身体的不快感が交感神経系を刺激することが報告されており,スポンジにより顔面を冷却すると,顔面の三叉神経などを介して,不快感を軽減することにより,血中乳酸が抑制された可能性が示唆される.
以上の結果よりスポンジの使用は体温調節系だけでなく,代謝系にも効果を発揮することが期待され,運動パフォーマンスの向上や,熱中症予防に役立つものと思われる.

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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