アメリカ中等教育における「社会参加型」社会科の研究-「社会奉仕学習」を中心に-
Project/Area Number |
09780184
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
唐木 清志 静岡大学, 教育学部, 講師 (40273156)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アメリカ社会科 / 公民教育 / 社会参加 / サービス学習 / ミドル・スクール / アメリカ / 社会科 / 総合的な学習 / 社会奉仕学習 / ボランティア学習 |
Research Abstract |
本研究では、州・郡・学校レベルのカリキュラム、教科書(特に「社会」関連科目)、NPOの開発したプログラムの収集・分析を通して、「社会奉仕学習(Community Service-Learning)」 (以下、「サービス学習」という言葉を用いる)に関するカリキュラムの開発原理を明らかにした。具体的には、次の二つの意味において、「統合」の視点が重視されていることがわかった。 第一に、学校カリキュラムへの「統合(Infusion)」という視点である。サービス学習に関する多くの文献では、「サービス」と「サービス学習」を対比させ、前者を活動そのものに重点を置いた学校外のサービス活動とし、後者を活動を支える学校内の学習に重点を置いた学校に基づく(school-based)サービス活動としている。したがって、1990年代のサービス学習では、例えば、「サービス学習の時間」といった時間が特設され、学校の外(コミュニティ)と学校の中を行き来する児童・生徒のダイナミックな学習活動が展開された。 第二に、教科の「統合(Integration)」という視点である。サービス学習では、その多くが、教科横断的な学習となっている。主要テーマの周りに各教科を位置付ける方法は、まさに、クロスカリキュラムの様相を呈している。このことは、サービス学習が、体験的学習のみを強調したいわゆる「はいまわる」学習ではなく、学問的教科のレベルアップをも強調した、まさに「知・徳・体の統一」を目指した学習であることを示している。その中でも、特に、市民的資質の育成を中心目標においている「社会」関連科目は、多くのプログラムにおいて中心教科となっている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)