Project/Area Number |
09780202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese language education
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前田 直子 東京大学, 留学生センター, 講師 (30251490)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 文法 / 複文 / 現代日本語 / コーパス / 日本語教育 / 条件節 / 原因・理由節 |
Research Abstract |
今年度の第一の目的は、昨年度作成したコーパスを用い、新たな複文接続形式を拾い出すという作業をまとめることであった。特に、従来研究の対象とされてきたものが書き言葉における用法であったことから、本研究で従来の書き言葉における分析に加えて、話し言葉における用法の違いを探ることに重点を置いた。そのために、まずシナリオおよび対談(ただし、これらは文字化されたものを使用した)を素材としたコーパスを作成し、その中から新たな形式や、あるいは既存の形式の新しい用法の分析を開始した。こちらはまだ完成してはいないが、話し言葉に特徴的ないくつかの形式が拾い出せ、意味分類を進めた。この成果は「話し言葉における接続助詞トの用法」としてまとめられ、研究会においで発表を行った。(1998年8月 日本語記述文法研究会) 第二の目的は、複文全体の意味構造・枠組みに関わる研究であった。これをテーマとした研究会を主催・参加し、研究発表を行った(97年8月金沢、12月姫路、および99年2月大阪外国語大学における日本語記述文法研究会)。 こうした研究を元に、具体的な諸形式の記述として、(1)「非仮定的な事態を接続するト・タラの意味・用法」(東京大学留学生センター紀要8号 1999年3月発行)、(2)「複文の類型と日本語教育」『シリーズ言語科学第5巻 言語学、日本語、言語教育』東京大学出版会(1999.10刊行予定)、(3)「現代日本語の原因・理由文」『日本語の風景(仮題)』ひつじ書房(1999刊行予定)をまとめた。また、研究成果の日本語教育へ応用として、(4)『日本語文法セルフマスターシリーズ 7条件表現』(くろしお出版 共著)が近刊(1999年5月)の予定である。
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