Project/Area Number |
09780212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Statistical science
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
南 弘征 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (80261395)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | データ解析 / インターネット / オブジェクト指向 / Java / Internet / Object-Oriented / 統計ソフトウェア |
Research Abstract |
本研究は、加速度的に普及しているインターネットの技術基盤を用い、インターネットを通じてデータ解析処理手順を得ることができ、具体的処理の実行が個々のユーザの計算機環境下で行なわれるような、ネットワークを活用したデータ解析支援環境の構築を研究目標とした。うち、平成10年度は、平成9年度に得られた知見に基づきJavaによるシステムの再構成を主たる課題とした。 しかし、研究期間中にJavaの基本開発環境であるJDK(Java Developers Kit)の版が再三にわたり更新され、特にVersion1.1から1.2に至る過程では解析支援環境に欠かせないポインティングデバイス(マウス)操作に係るインタフェース、プログラムモジュールの取り扱いが大幅に変更された。一応の互換性は考慮されていたものの、今後の開発を視野に入れ、ほぼ全面的に再構築を行なった。 また、Javaを用いることにより当初想定していなかったグラフィクス活用を視野に入れる必然性が生じた。研究代表者は従来より視覚的データ解析環境についても研究を行なってきたところであり、グラフィクスと親和性の高い環境では、極力グラフィクスを援用することで、操作性は飛躍的に高まるとの知見を得ている。そこで、処理手順自体の支援ではなく、グラフィクスを介した形で処理列の妥当性を検証する方がJava環境には適していると判断した。 以上の知見を踏まえたプロトタイプの暫定版は平成10年秋に稼働可能となったので、これに関し学会発表の形で報告を行ない、他の研究者との意見交換を行なった。 研究成果として、既存システムに対するオブジェクト指向概念の導入、Javaによるネットワーク環境への適応、複数プラットフォームでの動作については、一定の結果が得られたと考える。今後、本研究の成果を基盤に置き、ネットワークを介し、解析処理を並行的に行なう視覚的データ解析システムについて、実践的観点から研究を進める予定である。
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