Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
関数プログラミング言語では,プログラムは決定的であり,制御を陽に指定する必要がない.また割り付けや割り当てはシステム側が指定でき,プログラムの可搬性が保たれる.申請者は,単一参照プロセス(一度しか参照されないプロセス)は,実際には,計算結果をブロードキャストする必要がないため,これを予め検出しておけば,関数プログラムの並列実行性能を改善できることに着目し,抽象解釈によって単一参照プロセスを検出するための算法を提案している.本研究では,まず,既存の計算機や記憶装置を使用して,関数プログラムの分散並列実行に利用できる解析技法である,単一参照プロセス検出のための算法を実現した.さらに,新たに調達したワークステーション上に,広く使用されている関数プログラミング言語 Haskellの処理系を実現し,これに従来からある必須性解析や共有解析といった手法に,単一参照プロセスの情報を組合わせて利用できるシステムを開発した.また,並列実行を実現するための相互結合網としてハイパキューブを選び,その通信性能の改善を試みた.以上の内容を各種学会の全国大会,研究会および国際会議で発表した.現在は,今後も引続き発表するべく準備を行っている.また,ベンチマーク用のプログラムを利用して,実現した処理系の性能を評価し,各パラメータを調整中である.
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