Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
動作レベルハードウエア記述言語Evelynでは,システムの動作が時間方向に記述され,それにより自動的にパイプラインを合成することができる.ハードウェアを動作単位に記述し,その記述に対して徐々に詳細な設計情報を付加していく,というアプローチをとっているため,設計変更も記述のマイナーな変更のみで行なうことができる. 本年度は,Evelynの言語仕様のうち記述方法を,ユーザがより理解しやすい記述方法となるように,また,より設計変更のコストを減らすことができるように改良した.具体的には,パイプラインの記述を代入文毎に実行サイクル数を指定する方法で行なうと,記述の抽象度を上げることができ,より理解しやすく,設計変更のコストを減らすことがわかったので,その方法を採用した.また,通信を行なう際に手続きを呼び出すことで実現する方法を用い名と,自然に記述を行なうことが可能であり,理解しやすいことがわかったので,この方法を採用した. さらに本年度は,具体的な物理的制約を記述する前に,動作記述の段階で誤りがないかどうかを確認することができる動作シミュレータを完成させた.動作記述の段階で誤りを発見することができれば,そうしない場合と比較して,設計変更のコストを減らすことがわかっている.動作シミュレータでは,各代入文毎に実行可能かどうかを判定し,そのサイクルで実行可能なサイクルがないと次のサイクルへと移るという方法を採っている.この方法で動作記述の段階でのシミュレーションとしては,十分であることがわかった.補助金で購入したワークステーションは,動作シミュレータの作成および動作シミュレータの実行に使用した.
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