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ゴールに依存した抽象化に基づく類推システムの構築

Research Project

Project/Area Number 09780304
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Intelligent informatics
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

大久保 好章  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40271639)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywordsロールに依存した抽象化 / 類推 / 類似性 / 論争システム / ゴールに依存した抽象化 / 法的論争システム
Research Abstract

ゴールに依存した抽象化アルゴリズム(GDA)は,与えられたゴール(目的)に関連のある知識に反映された概念間の類似関係を検出するアルゴリズムである.関連知識は与えられたゴールに依存して定まるため,GDAにより検出される類似関係も結果としてゴールに依存した動的なものとなる.本研究の目的は,こうしたゴールに依存した抽象化の枠組を利用した類推の定式化,およびその実装システムの構築である.これまでの研究により,GDAを用いた類推の大枠は概ねまとまりつつあるが,その有効性をより明確に示すには,その具体的な利用法を含めたモデルの提案が重要であると考え,GDAを利用した法的論争のモデル化を試みた.
法的論争では,相手の論証の弱点を指摘することにより反論を行うが,ここでは相手の法令解釈の不備,特に『法令の類推解釈』の不備を法的安定性の観点から攻撃する.論争相手が,法令を類推解釈して論証を構築した際,その類似性を考えるにあたって注目したであろう要因をゴール(目的)に設定し,そのゴールに対する類似性のうち,相手が考えた類似性を包含したものをGDAを用いて検出する.これは,ある概念Aに対して,例えば相手が『XとAは似ている』と考えたのと同様な理由で『XとBは似ている』と考えることのできる別の概念Bを見つけ出すことに相当する.つまり,相手がAを含んだ事例に対してXに関する法令を類推解釈したなら,法的安定性の観点からは,Bを含む事例に対しても同様にその法令は類推解釈がなされるべきであると言える.過去の判例(事例ベース)を調べることにより,相手の類推解釈の安定性を調べ,もしそれが安定でなければ,そのことを相手の論証の弱点と捉えて反論する.
初年度と本年度前半にかけて,こうした法的論争のモデル化を試み,その後,提案したモデルの実装作業に移った.実装に用いたプログラミング言語はSICStus Prologである.基本部分は出来上がっているものの,システム全体として見た場合,その完成度は,残念ながら現状では60パーセント程度であると認識している.特に当初の研究計画では,ユーザインターフェース(GUI)部を含めたシステム構築を考えていたが,まだその点が十分なものとは言えない.こうした点を改良することにより,事例ベースへの事例(判例)の追加や削除等の処理も視覚的に容易に行える様になるであろう.今後はシステムのさらなる改良を重ね,ユーザにとって利用しやすいシステムにしていきたいと考えている.

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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