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協調問題解決における暗黙のコミュニケーションに関する研究

Research Project

Project/Area Number 09780320
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Intelligent informatics
Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

伊藤 毅志  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (40262373)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords協調問題解決 / 感想戦 / 認知科学 / コミュニケーション / 将棋 / 四人将棋 / クライアント・サーバモデル / 熟達者 / 協和感 / 発話プロトコル分析 / 熟達者モデル
Research Abstract

人間の複雑な問題解決における協調的な作業について、認知科学的手法で研究を行ってきた。まず、四人将棋を例に挙げ、協調性場面において、人間がどのような情報処理を行なっているのかを調査した。その結果、同程度のレベルのプレーヤー間でもっとも良く意思の疎通が図れることが確認された。このことからプレーヤーの能力が近いことがパートナーの行動を予測する上で重要でありその結果暗黙のコミュニケーションの助けになっていることが指唆された。
さらに深い考察を得るために、将棋の感想戦を題材にして、協調学習過程におけるコミュニケーションに関する調査を行った。感想戦においても、同レベルの学習者の際にもっとも良く会話が弾み、両者が互いに意見の提案と検討を行い円滑なコミュニケーションが観察された。レベルに差があると、強い方が一方的に提案と検討を行い、弱い方は、その意味を完全に理解しないまま結果だけを丸暗記するといった行動が見られた。同レベルのプレーヤー間では候補とする指し手(見え)が非常に似通っており、その微妙な差異を検討することが出来るので、会話が弾むことが分かった。レベルに差があると、候補となる指し手に大きな差が現れてしまい、会話がかみ合わなくなるという状況が見られた。この現象を「対局者スクリプト」という概念で説明を試みた。
学習者は「見え」と「読み」を生成する「対局者スクリプト」という問題解決の枠組みを先に学習し、「見え」を洗練させるべく対局後の検討(感想戦)を行う。しかし、円滑に検討を行うためには、「見え」が近いパートナーと行わないと、非言語的情報が決定的となるためにコミュニケーションがうまくいかないのである。この「見え」こそが、暗黙のコミュニケーションの支えとなる。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 伊藤毅志: "将棋の感想戦における共同学習過程の研究" 日本認知科学会冬のシンポジウム資料集. 32-38 (1997)

    • Related Report
      1998 Annual Research Report
  • [Publications] Takeshi ITO,Teiji Furugori: "How players learn at “KANSO-SEN"" Tho First International Couference on Computers and Games. 84-87 (1998)

    • Related Report
      1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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