Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
今年度の研究では,前年度に提案した肝臓の三次元領域抽出手法に対し,以下に述べる実験を行い領域抽出の安定性および精度について評価を行った. 1. 領域抽出の安定性評価 抽出結果が初期伝搬面の設定位置に存在する問題に対し,本手法の有効性を評価するため,異なる位置初期伝搬面を設定し抽出される三次元領域がどの程度一致するかを比較した.二つの抽出領域X,Yの一致の度合として,C=N(X∩Y)N(X∪Y)で定義される値Cを用いる.ここでX∩Y=XとYの両方に含まれる領域,X∪Y=XまたはYに含まれる領域,N(Z)=領域Z内に含まれる格子点数である.一致度Cは,0【less than or equal】C【less than or equal】1であり,1に近いほど二つの領域が一致している(初期伝搬面の設定位置の影 実験結果より,本研究で提案した速度関数の切り換え,および一旦伝搬面を対象の大まかな形状に適応させた後でより細かな形状へ適応させる二段階抽出処理を用いることで,初期伝搬面の設定位置の影響を受け難い領域抽出が可能となることが確認された. 2. 抽出精度の評価 提案手法の領域抽出精度を評価するため,各断面画像ごとに二次元のLevel Set Methodを適用し二次元抽出を行った場合との抽出精度の比較を行った.医師が各断面画像について判定した肝臓領域を正解とし,医師が判定した領域と自動抽出された領域の一致度Cにより領域抽出精度を評価した. 実験結果より,提案手法を用いることで伝搬面の対象領域からのはみ出しが抑えられ,従来の二次元抽出法に比較し抽出法に比較し抽出精度が向上できることが確認された.
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