広帯域ネットワーク上でのデータベース移動を利用した分散DBMSに関する研究
Project/Area Number |
09780380
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報システム学(含情報図書館学)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春本 要 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50263215)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | データベースシステム / データベース移動 / 広帯域ネットワーク / 複製管理 / 主記憶データベース / 障害時回復処理 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画に基づき、以下の成果を得た。 1. 「データベース移動」を利用した分散データベース管理システムを構築する際に必要となる障害時回復処理手法を提案した。具体的には、データベースごとに固定サイトでバックアップ処理を行い、更新ログ情報は実際に更新処理が行われたサイトに保管する方法、および、データベース移動時にバックアップも移動させる方法の二種類の方法について検討し、それぞれの方法の特性を明らかにした。さらに、前年度までに開発したプロトタイプシステムにこの障害時回復処理機能を実装した。 2. 「データベース移動」を有効に利用するためには、データベースへのアクセス情報に基づいてデータベースを移動させるべきか否かを効果的に決定する必要があるが、そのためのデータベース移動戦略決定手法を提案した。具体的には、データベースごとにアクセス履歴情報を蓄積管理し、過去のアクセスパタンと似たアクセスが行われた際に、その後のアクセスをアクセス履歴情報を元に予測し、データベース移動を実行するかどうかを決定する手法である。まずこの手法をシミュレーション実験によって従来の手法と比較評価を行った。さらにこの手法を実装し、実システムにおける性能評価を行った。その結果、ネットワークの伝播遅延が大きい状況において、提案した手法が従来の分散データベース管理システムよりもよい性能を示すことが明らかになった。 3. データベース移動を利用したトランザクション処理手法を、データベースの複製を許す環境に適応させた手法を前年度に提案したが、その際に重要となるデータベースの位置管理手法を考案し、シミュレーション実験によって手法ごとの特性を明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)