Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
本研究は,ネットワークに接続された遠隔地サイトのソフトウェアの保守、バージョン更新などを、保守要員を派遣するのではなく、自立的なネットワーク移動機能を備えたエージェントに作業させるためのフレームワークの構築を目的とする。 本年度は,以下の3点について実装実験を行い,下記に示すような知見を得た. 1. 前年度に構築した「保守用操作体系」の中の,オブジェクト進化インタフェースのために,より粒度の細かい「オブジェクト実行時バージョンアップ」のための継承とイベント通知に基づくメカニズムを設計し,プロトタイプの実装実験により効果を確かめた.同様の問題にアプローチしている他の方式(委譲に基づく方式)と比較して本方式を特徴づけ位置付けることができた. 2. 保守作業を行わせる保守エージェント用に,研究代表者が並行して提案,研究を進めている「共生・寄生エージェントモデル」に基づいたモーバイルエージェントの試作実装を発展させて,PAF(Parasitic Agent Framework)とよぶフレームワークを試作実装している.PAFは,エージェント言語を漸進的に機能拡張させながら開発する基盤となっている.その上で幾つかの協調メカニズムを実装実験し,保守作業をエージェントに行わせる上での得失に関して知見を得ている. 3. 保守作業を計画立案するための,挙動プランニング機能,対話プランニング機能を実装実験している.この実装は実験段階であるが,現時点までの実験により対話プランニングの問題点などに関して知見を得た.これらのプランニング機能は,今後,PAF(項目2参照)の上で保守エージェントに取り込んで行く予定である.
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