Project/Area Number |
09780595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐甲 靖志 大阪大学, 医学部, 助教授 (20215700)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 細胞膜 / 藤蛋白質 / 膜骨格 / 蛋白質輸送 / 一粒子追跡法 / 細胞運動 / 蛍光褪色回復法 / 膜蛋白質 |
Research Abstract |
「細胞骨格系のアクチン線維と結合した細胞膜の膜貫通型蛋白質が、アクチン線維間の滑り運動によって細胞膜上を輸送されている」という仮説を検証することが本研究の目的である。そのために、前年度に開発した2光子励起蛍光顕微鏡を用いた光褪色法を用いて、膜骨格系のアクチンフィラメントの運動を測定し、膜タンパク質の運動との相関を求めることを計画した。 本年度は、前年に名古屋大学から大阪大学へ移動したため、新たに、大阪大学において2光子励起蛍光顕微鏡の立ち上げをおこなった。極超短パルスのTiサファイアレーザーを光源とし、市販の共焦点顕微鏡スキャナーを改造して倒立顕微鏡に接続し、2光子励起蛍光顕微鏡とした。この装置が以前に使用していた装置と、空間分解能、S/N等において同程度の性能を持つことを確かめた。 細胞内のアクチン線維を蛍光標識するために、化学標識したアクチンモノマーを顕微注入する予定であったが、より効率よく、細胞に対するダメージもなく実験をおこなうため、GFP融合アクチン遺伝子を培養細胞に発現させることとし、クローニングによってGFP-アクチンを安定に発現する細胞株を得ることができた。 この細胞を2光子励起蛍光顕微鏡で観察し、ドーサル面の細胞膜直下約1μm程度の厚さの断層像で、膜骨格系と思われるアクチン線維のネットワークを見ることができた。 このように、光褪色法でアクチン線維の動きを測定する準備が整ったので、今後は当初の計画通り実験を進めていく。
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