Project/Area Number |
09780619
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
関 政幸 東北大学, 薬学部, 助手 (70202140)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | DNA複製 / DNAヘリカーゼB / PCNA / 温度感受性変異株 / Replication Foci |
Research Abstract |
マウス温度感受性変異株tsFT848細胞は、非許容温度でDNA複製低下及びDNAヘリカーゼB活性の低下が観察される。初年度ではヘリカーゼBがtsFT848細胞の温度感受性の真の原因遺伝子か決定する実験を行い、直接の原因であることをほぼ確定できた。本年度は、ヘリカーゼBがいつ・どこで・誰とDNA複製に関与するか特定することを試みた。 1) WHEN:DNAヘリカーゼBに対する抗体とReplication Forkに常に存在することが知られるPCNAに対する抗体を用いて、2者の関係を間接免疫2重染色法を用いて解析した。GO期でもDNAヘリカーゼBは核内にすでに存在するが、PCNAはS期に入ってからDNAと安定に複合体を形成することがわかった。 2) WHERE:PCNAとDNAヘリカーゼBはReplication Site(RS)で常に挙動をともにするわけではなく、PCNAと局在が一致するものもあればいないものもある。以上を総合すると、ヘリカーゼBはPCNAよりは先にRSに入りDNA複製の開始に影響を与えうるが、その後Replication Forkから解離すると考えられる。 3) WHO:two-hybridスクリーニングにて、ヘリカーゼBと相互作用する候補としてG/Tmismatch specific tymine DNA glycosylaseをクローニングした。G/TミスマッチはReplication Forkの通過前に修復される必要があり、DNA複製の開始付近で働くDNAヘリカーゼBとの相互作用は、ゲノムの配列の維持に重要な意味をもつ可能性がでてきた。
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