Project/Area Number |
09780663
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松田 達志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00286444)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | T細胞 / IL-2 / MAPKスーパーファミリー / NFAT / シグナル伝達 / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
IL-2の産生は種々の転写調節因子の協調的な活住化によって厳密に制御されている。我々は、細胞外からのシグナルを核内へと伝える主要なシグナル伝達分子であるMAPKスーパーファミリーに着目して、IL-2産生のシグナル伝達経路の解析を行った。MAPKスーパーファミリーの活性化を特異的に抑制する阻害剤、ならびにMAPKスーパーファミリーの上流因子の優勢不能型変異体の発現等の手法を組み合わせることで、IL-2産生にMAPKスーパーファミリーの協調的な活性化が必須であることを明らかにした。さらに、上流因子の恒常活性型変異体を発現させることでIL-2の遺伝子発現が増強されることも見い出した。しかし、MAPKスーパーファミリーの活性化のみではIL-2の遺伝子発現を誘導することができず、他のシグナル伝達分子の関与が重要であることが示唆された。そこで、細胞内のカルシウム濃度に応じて活性化されるカルシニューリン/NFAT経路に着目して恒常活性型のNFAT(RHR4)の作製を行い、MAPKスーパーファミリーの上流因子の恒常活性型変異体(dMEKK1)とともに細胞に導入したところ、IL-2の遺伝子発現が誘導された。現在、dMEKK1以外のコンストラクトを用いて、同様の現象が観察されるか検討中である。
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