嗅索形成への関与が期待される31C12抗原の発現解析および構造決定
Project/Area Number |
09780678
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平田 たつみ 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80260587)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 神経 / 軸索伸長 / モノクローナル抗体 / 僧帽細胞 / ガイダンス / マウス / lot1抗原 |
Research Abstract |
発生時に、嗅球の僧帽細胞の軸索は終脳の外側表面を選択的に伸長し、嗅索を形成する。我々は、僧帽細胞の軸索伸長経路である予定嗅索領域に結合するモノクローナル抗体のスクリーニングを行い、嗅索周辺を特異的に認識するモノクローナル抗体MAblotl(31C2を改名)を得た。この抗体の認識する抗原分子(lotl抗原)は、僧帽細胞軸索伸長の時空間的なパターンに非常に良く一致して発現する。このような発現パターンをもつ分子はこれまでに知られておらず、本研究ではこのlot抗原分子の単離精製を目指した。当初計画していたように、様々な方法により可溶化した蛋白質から、MAblotlにより抗原分子の免疫沈降を試みたが、成功しなかった。失敗の原因はおそらく蛋白質を界面活性剤で可溶化する過程で抗原決定部位が変性してしまったためだと思われる。この結果から免疫沈降により抗原分子を精製することは不可能であると結論し、発現クローニングによるlot抗原分子の同定に戦略を変更した。MAblotlの抗原決定部位は非常に変性しやすいため、発現クローニングを行うためにはなるべくnativeに近い構造のlot抗原を発現させる必要がある。そこで、培養動物細胞(COS細胞)にcDNA発現ライブラリーを導入して強制発現させ、その中からMAblotlで染色される細胞を生じるクローンをスクリーニングする事にした。現在lot抗原が最も強く発現しているマウス14.5日胚の副嗅球からmRNAを調製して、cDNA発現ライブラリーを作成中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)