頚筋深部知覚入力による緊張性頚反射の神経回路の同定
Project/Area Number |
09780765
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
神経・脳内生理学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
杉内 友理子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30251523)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 緊張性頚反射 / Group I線維 |
Research Abstract |
本研究は、頚筋筋紡錘からの深部知覚入力が、緊張性頚反射による姿勢調節に重要な役割を果たしていることを明らかにすることを目的とした実験を行った。これまで緊張性頚反射をおこす動物モデル作成に成功した報告がないのは、頚部の解剖学的知見の欠如によるものと考えられる。頚部の筋自体も小さく、頚部の深部知覚に関与する頚筋の支配神経は非常に細く、さらにその解剖学的走行もきわめて複雑で、従来はほとんど知られていなかった。そのため、これまでの頚部の深部知覚神経の電気刺激実験のほとんど全てが、脊髄神経の後枝を、椎間孔から出てきた部位で全体をまとめて刺激していた。異なった作用を持つ頚部の求心神経を一括して電気刺激してしまうと、それぞれの効果がキャンセルし合い、全体としてみると、効果が無いように見えてしまう。我々はネコの頚部におけるさまざまな筋の支配神経の走行を詳細に解析し、それらを筋ごとに分離する技術を習得し、これを個別に電気刺激する方法を開発した(Sugiuchi et al,1995)。そこで、この方法を活用し、除脳ネコにおいて異なる筋の深部知覚神経を刺激し分けたところ、ある筋からの求心神経を刺激すると一定の筋群の筋電図活動に変化が出現することが明らかとなった。そこで,この現象をさらに詳しく解析するため,クロラロース麻酔をしたネコにおいて上肢の屈筋および伸筋の運動ニューロンから細胞内記録を行い,異なる筋の深部知覚神経を刺激し,それによる効果を解析中である。さらに脳幹の切断実験を行い、この反射経路を解析中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)