Project/Area Number |
09835016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
老化(加齢)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
丸山 直記 財団法人 東京都老人総合研究所, 分子病理部門, 部長 (00115940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長沢 龍司 埼玉医科大学, 総合医療センター内科, 助教授 (70146794)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 加齢 / 免疫 / IgA / B細胞 / T細胞クローン / サイトカイン |
Research Abstract |
加齢に伴い種々の免疫機能失調が顕われてくるがその多くはT細胞に依存していることが多くの研究により明かとなっている。一方B細胞系については上記の形質細胞数の増加以外には大きな特徴が無いとされてきた。通常は加齢に伴いT細胞機能が低下することによるB細胞の免疫グロブリン増加の機構は抑制性T細胞機能の低下によると考えられている。本研究では特にヘルパーT細胞に対するB細胞の反の加齢に伴う変化を中心に解析したものである。 1. B細胞を刺激するT細胞クローンの樹立 限界希釈法により8週齢のddYマウスより自己反応性ヘルパーT細胞クローンを25株樹立し、IL-2.II-4産生によりTh0タイプ3株、Thlタイプ株9株、Th2タイプ13株に分類した。上記以外のサイトカインについてもRT-PCR法により発現を解析した。 2. クローン化T細胞によるB細胞反応の加齢変化 T細胞クローンとそれぞれ年齢の異なる(9、35、90週齢〉ddYマウスのB細胞を共に培養し、培養上清中の免疫グロブリン量を測定した。 T細胞クローンと各週齢のB細胞との共同培養においてTh2タイプクローンにおいては用いたB細胞が加齢している程1gM.IgG,IgAの各免疫グロブリンサブクラスの産生量が増加していた。T細胞クローンの中では、Th0及びTh2タイプは比較的強い免疫グロブリン産生誘導性を示す傾向にあった。13細胞にThlTh1とTh2の両者のクローンを添加すると強い免疫グロブリン産生が認められた。 3. 骨髄移植による免疫系の修飾 高1gA血痛マウスに正常骨髄を移入したり逆に正常マウスに高IgA血症マウスの骨髄を移植すると血中lgA値が修飾される。上記の反応異常も骨髄幹細胞レベルに変化が発生している可能性を示唆する。4. ヘルパークローンの移入 B細胞を強く刺激するヘルパークロンを若齢のマウスに移入した。免疫グロブリンの増強は認められなかったが高度の蛋白尿が観察された。
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